第81回国連総会の一般討論演説への出席やアメリカでの二国間活動を終えたトー・ラム書記長・国家主席とベトナム高級代表団は、カナダのルイーズ・アーバー総督の招待を受け、カナダを国賓として訪問します。
今回の訪問は、両国が外交関係を樹立して以来、ベトナムの書記長がカナダを訪問する初めての機会となります。今回の訪問を通じて、両国関係に新たな弾みがつくことが期待されています。
ベトナムとカナダの包括的パートナーシップは、両国の経済関係を発展させるための強固な基盤となっています。2017年に包括的パートナーシップを構築して以降、両国の貿易額は大きく伸びています。2019年1月にCPTPP=環太平洋パートナーシップ協定が発効したことで、経済・貿易・投資関係は新たな段階に入り、二国間貿易は170%増加しました。現在、ベトナムはカナダにとってASEAN域内の主要な貿易相手国となっています。投資分野でも成果が見られます。カナダは現在、ベトナムに外国投資プロジェクトを展開する143か国・地域のうち14位となっています。また、カナダはベトナムに対するODA=政府開発援助のプロジェクトを引き続き実施しています。1990年から現在までに、カナダがベトナムに供与したODAは総額およそ20億ドルに上り、主に貧困削減、女性や女児の権利保障、農業開発などの分野に活用されています。このほか、教育・人材育成も両国関係で重視されている分野で、カナダはベトナムを教育協力の優先市場の一つと位置づけています。カナダ在住のベトナム人コミュニティーも、経済・社会の発展に重要な役割を果たしています。政治・外交関係に加え、安全保障・国防分野での協力も着実に進展しています。人的交流や地方間の協力、文化交流も活発に行われています。また、国際問題をめぐっても多くの共通点があり、国連やフランコフォニー、APEC=アジア太平洋経済協力会議などの多国間の枠組みで緊密に連携しています。